何かを買うときに、安い!高い!と思うことがあると思います。
安いには安いなりの、高いには高いなりの意味があります。
原材料が高ければ高い、労働賃金が安ければ安い、など事情はたくさんありますが、
もう大量消費の時代を卒業しましょう、という話です。
<早かろう、安かろうの時代>
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モノを修理して長く使うよりも、壊れてしまったら新しく買い替えた方が安く済む値段設定。これが大量生産・大量消費の仕掛けです。
資本主義社会では、この仕掛けをする方が儲けることができるのです。
儲けることができるのは資本家だけです。
消費者である私たちは、自然とこの流れに乗ってしまい、大量消費社会に拍車をかけました。
安く早く作ることを重視して、耐久性などの質は後回しです。
<モノの値段の決め方>
モノの値段をどう決めているかというと、
売り手と買い手が納得した金額で決まります。
例えば、
2000円でMサイズのスイカを買いたい人と、
Mサイズのスイカを2000円で売りたい農家が出会えば、
おのずとMサイズのスイカの値段は2000円です。
ですが、この値段がズレてしまった場合は、お互いが納得した価格にきまります。
もしくは、買わない、売らない、という結果になるかもしれません。
このようにして値段は決まるはずです。
では今の日本はどうでしょうか。
モノを長持ちさせることよりも、安く買うことの方を優先する人たちが多いから、
質よりも低価格を重視したモノを大量に作る、
ということをしています。
モノの値段の決め方は昔と今では大きく変わりました。
<ある企業の例>
スノーピークという会社があります。
アウトドア商品を創っている会社です。
この会社の商品の値段の決め方は、
より良いものを作ってみて、最後に、原材料費や技術料などの経費を計算したらこの値段になりました。
という決め方です。
値段だけを比較すると他社よりも高い印象を受けると思います。
ですが中身をみてみると、
・自社のどんな商品でも全力で修理をしてくれる。昔の商品でも修理をしてくれる。
だから保証書がありません。
・週末に修理依頼がきたら、次週末までに修理してお届けする努力をしてくれます。
毎週アウトドアライフを楽しんでもらえるような企業努力です。
つまり、この会社の商品の値段には、モノの値段だけでなく、生産者としてのモノへの責任が含まれています。
以下抜粋
定番と呼ばれる道具をひとつ手にしてみて、その道具を傷や汚れは気にせず、どんどんつかうとわかることがあります。いいものを選ぶとそれが自信になること。選んだいいものを修理しながら長く使うと、それが愛に変わること。長く使ってきた道具とあなたが織りなす時間は、どんなに優れた新製品を買っても手に入ることはありません。その時間を人は愛着と呼びます。スノーピークがユーザーのみなさまとつくりたいのは、まさにその時間なのです。
以上
<これから考えるべきは、モノの値段にどのような価値が含まれているか。>
大量生産大量消費では、少し壊れても新しく買い替えることができる(常に新品を所有できる)という価値があります。
ですがこのような社会が行き詰まっていることは気づいているはずです。
労働時間が長いことも、賃金が適正ではない気がすることも、海外に依存しすぎていることもみんな知っています。
急に社会が変化することはないと思っています。
むしろ急に消費行動が変わってしまったら、別の新たな問題が出てくると思っています。
だからこそ声を大にして訴えるのではなく、気づいた人から少しづつ変わっていく方がいいのです。
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