定期宅配以外の契約方法もあります!たまに宅配セット。

以前に、定期の契約で支えられているセット販売農家、という記事を書かせていただきました。

その中で、定期で契約をしていただけると無駄な栽培を減らすことができる、という話をしました。

今回は単発で野菜セットを注文する、というお話しです。

定期で注文はしづらいけれど、たまになら注文したい!というお客さん向けです。

こちらとしては、特定の野菜が予想以上に多くできてしまった!というときのため販売方法です(^^;)

 

 

<定期契約という安定>

 

moritz320 / Pixabay

 

まず、この定期契約をすることでどのようなメリットがあるかということですが、
僕のような生産者にとっては、余分な作付をする必要がなくなります。

お客さんにお届けする野菜の分だけ種まきをしたらよいので、無駄に種をまく必要がないのです。

畑を余分に買ったり、借りたりする必要もなくなります。

必要な面積で必要な種だけ蒔くことで無駄を省くことができます。省かれた無駄は 他の時間 に使うことができます。

他の時間とは、僕にとっては里山管理、森づくりのようなことです。

消費者にとっては、自宅にいて旬の野菜を手にすることができる、という利点があります。
他には、
人間の体は食べるものからできていますので、同じ畑から採れている野菜を食べ続けるということは体が旬を感じながらつくられていく、ということです。なんだか心地のいい響きです。

スーパーでは旬がアベコベだったりしますよね。
真冬にトマトを毎日食べることができるようになりました。トマトは身体を冷やします。温トマトにしても同じです。
旬には旬である意味があるのです。

 

このような考えから野良自然農園では旬の野菜宅配の定期契約という販売スタイルをとらせていただいています。

 

 

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<定期契約の落とし穴、大口契約>

 

落とし穴

転写:ネットで加入できる安い通販型自動車保険の落とし穴

 

定期契約は、生産者を安定させてくれるので大変ありがたく思っています。
以前も、「3か月間だけ契約したい」というお客さんや、
「3か月後から注文をしたい」というお客さんもいました。

それは出張だったり、春だけ旬のものを食べたいといった理由のようですが、
こういった契約も、僕にとっては、「定期契約」であり、ありがたい契約です。

安心して種まき計画を立て、必要分の種をまくことで無駄をなくせるのです。
また、契約が切れる日が決まっているので、そのあとの新しい契約を他のお客さんとすることができるのです。

 

他には、「急な予定が入ったので、宅配を1週間ずらしてほしい」というお問い合わせもあります。
もちろん可能です。1件のお客さん分が増減する程度は許容範囲です。

 

では大口契約となるとどうか。これはよく考える必要がありそうです。

 

料理教室を開くので野菜がたくさんほしいです。

朝市を定期的に開くので野菜の出店をしませんか?

 

などなど、大人数を相手にするためにたくさんの野菜を取り扱いたい場合、大口という形で契約をします。

ですがこれらは、野菜を生産する人と、買う人の間に、別の誰かがいるというところに不安定要素があります。

料理教室を開いたものの、参加者が予定より少なかった。

朝市を開いたけれど、集客に失敗してお客さんが少なかった。

などなど。
つまり、野菜の行き場所がなくなってしまう可能性が大きいのです。

そして、例にみたようなことが実際に起きてしまいました。

野菜の行くあてがなくなってしまったのです。

 

 

ということで、大口契約は慎重に慎重を重ねる必要があります。

 

 

<お客様は神様、とは思わないようにしていますが、救い、であったことは確かです>

 

ということで、畑で居残りをすることになった野菜たちですが、運よくお試しセットのご注文がいくつも入ってくれました。

たぶんお客さんは5月から旬の野菜詰め合わせの販売が全国的に始まることを知っていたのでしょう。
愛知県での収穫であれ、発展した流通システムを利用して、東京でも福島でも広島でも朝採れの野菜を新鮮な状態で受け取ることができるようになりました。この恩恵として近所のスーパーではない遠く離れたところからこだわり野菜を取り寄せることができるようになったのです。

 

そのおかげで畑の野菜たちは新鮮なままお客さんのもとへいくことができました。
ありがたいことです。

そして6月7月の端境期といわれる時期。春野菜夏野菜が入れ替わる、ちょうど畑の野菜が少なくなるとき、

お試しセットをご注文のお客さん分が減り、畑の野菜も同じように減り、定期宅配のお客さんには宅配を続けられる通常に戻り、何事もなかったかのように事は進んでいきました。

このタイミングでお試しセットを予約してくれていたお客さんに本当に感謝しています。

 

<野菜販売の新たな契約方式>

 

TeamXris / Pixabay

今回のことを皮切りに新しい契約方法を作ります。

今までの契約内容は、

毎週宅配

隔週宅配

月1宅配

の3種類でした。

そして、大口契約のキャンセルというリスクを避けるために、
新たに作る契約内容は、

畑の事情セット(仮)

 

今回のような野菜が余ってしまう事態が起きたときに、

定期で注文はしづらいけれど、たまになら注文したい、という方向けのセットを作ります。

セットに入っている野菜は、生育が特別によい野菜が中心になります!送料は通常の宅配と同じになります。

お試しセットの一回よりは、不定期でたまに注文してみたいな、というお客さん向けです。

生産者の僕のとっては非常に助かるものです。

定期契約は悩むけど、たまにならいいかな、
農家さんの事情がわかったから契約してみてもいいかな、
というお客さんとマッチングできたらいいなと思っています。

 

もしご興味がありましたら、 ご注文フォーム より、「畑の事情セット」などと記入していただきご注文いただけたらと思います。

そして私の方で、宅配予約とさせていただき、畑に育つ野菜と宅配数の状況を見て、宅配日を提案させていただきます。

畑の事情セットの契約期間は年度ごとの契約とさせていただきます。次年度も畑の事情セットをご希望の場合は、再契約をしていただけたらと思います。

 

このようなスタイルに賛同していただけるお客さんと出会えることができたらと思っています。

それではどうぞよろしくお願いします。

 

 

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