玄米食の始め方。これだけは守って!!

玄米食にはデメリットがあると言われていますが、

そのデメリットが噂話や風評、勘違いであることが多々あります。

今回は、玄米の炊き方について一番大事?だと思われることについて書きたいと思います。

 

 

 

 

<発芽抑制因子(アブシジン酸)を知る>

 

 

玄米には、「発芽抑制因子」というものが含まれています。

これは字のごとく、発芽を抑制する成分のことです。

この発芽抑制因子は玄米に限ったものではなく、他の植物の種も同じような仕組みを持っています。

 

この発芽抑制因子の働きは何かというと、

・発芽のタイミングを見極める

・動物、その他に種を食べられ過ぎないようにする

という2つの働きです。

 

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まず、発芽のタイミングを見極める、とは、

その植物にとって、生育可能な環境になったかどうかを判断することです。

 

発芽をしたものの、生育環境が悪くて、(例えば温度が低かったり、水が足りなかったりして)、結局生長できずに死んでしまう、

 

ということを避けるために、発芽抑制因子という能力を備えています。

 

言い換えれば、発芽のタイミングを見極める物質、と言っていいと思います。

 

 

もう一つの「動物、その他に種を食べられ過ぎないような働きをする」

の方が人間にとっては重要で、

結論から言うと、その種を食べる人間にとって不快な物質を出す、ということです。

 

その植物にとっては、せっかく作り出した種を全部食べられてしまっては子孫を残せません。

ですから、たくさん食べられないように毒素を持っているのです。

この毒素がアブシジン酸といわれるものです。

 

もう少し掘り下げると、このアブシジン酸は、ミトコンドリアを傷つけると言われています。

ミトコンドリアは、人間の体内にあるもので、

食べ物をエネルギーに変える役割を担っています。

このミトコンドリアの働きが鈍くなると

エネルギーを作り出せなくなるので、低体温になってしまう、というマイナス面があります。

 

 

<発芽抑制因子(アブシジン酸)を無毒化する方法>

 

では、人間にとってデメリットの多い発芽抑制因子(アブシジン酸)ですが、

無毒化する方法があります。

 

それが、「玄米を発芽状態にする」という解決方法です。

 

発芽抑制因子は、発芽のタイミングを見極めるものですので、

発芽してしまえば、存在する必要がなくなります

 

ということで、玄米を発芽状態にさせて、発芽抑制因子を無害化することで、

玄米のデメリットを解決できます。

 

 

 

<玄米を発芽させる方法>

 

では、玄米の発芽抑制因子を発芽させる方法ですが、

基本的には、お米を発芽させることと一緒です。

 

春のあたたくなった季節(温度)に種を蒔き、水を含むと(吸水)お米は発芽します。

発芽したお米はグングンと育って苗になって、田植えが始まります。

 

つまり、温水に一定時間浸すことで発芽状態にし、発芽抑制因子を無害化する、ということです。

 

では、温水に一定時間浸す、というのがどういう状態かわからずに不安になってしまうと思います。

 

一番よいのは、発芽状態を確認すること、なのですが、毎回お米を炊くときに確認なんてしてられません。

 

ですので、基準として、

 

玄米は洗った後に半日、水に浸けておく、としましょう。

 

先ほど温水、と言いましたが、水なのか温水なのか?という疑問があったと思います。

お米の発芽は、

水温 × 時間

で決まります。

 

水温が高ければ少ない時間で発芽が始まりますし、

 

水温が低ければ、多くの時間が必要です。

 

さきほど、水に浸けておく時間を半日、としましたが、

夏と冬では時間も変わってきます。

同じく、水温によっても変わってきます。

 

冬の水温が一ケタのときは、24時間つけたほうがよいと思いますし、

 

夏の水温が高いときは、6時間程度でよいかと思います。

 

 

<お米の発芽体験をしてみる>

 

ここで一つ提案です。

玄米を発芽状態にしてから炊くと発芽抑制因子が無毒化される、という話をしました。

そして、発芽状態にするには、玄米を一定時間以上水に浸けてから炊く、という話もしました。

その指標も書いてみましたが、

一度は、発芽状態を確認していただきたいと思います。

 

 

写真のように、胚芽の部分が少し膨らんできます。

その状態が発芽〔状態)です。

色は半透明に寄っていきます。

 

 

 

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<発芽しない玄米に注意>

 

最後に一つだけ気にしておいてほしいことを書きます。

稲作というものは、種を蒔いて、収穫したお米を、次回作の種として保存しておいて、春になったら、その種を蒔く、

ということを繰り返してきました。

ですので、繰り返している種は、もちろん発芽します。

 

しかし、現在のお米の扱いでは、発芽できないお米になってしまうことがあります

それは、乾燥の仕方であったり、籾摺りの仕方、保存状態であったり、いろんな原因があるかと思いますが、

 

発芽できないお米は、発芽抑制因子が無害化されない恐れがあります

発芽することで、発芽抑制因子が無害化されるので、発芽しなければ無害化されない、という理屈です。

 

はっきりとしたことはわかりませんが、安全な玄米食を求めるのであれば、発芽する玄米を選ぶことをオススメします。

 

そのためには、毎年、種とりをして、その種でお米を育てている農家のお米を買うか、

もしくは、自分で発芽する玄米かどうかを確かめることで安心を手にしてほしいと思います。

 

 

今回は、玄米のデメリットと、その対策について書いてみました。

なにか参考になりましたらと思います。

 

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