ネギ坊主ができてきた葱を食べるときは芯だけ取り除く。

 

長ネギ・ネギ坊主

今回は風邪予防によいとされているネギについてです。ネギには、葉ネギと根深ネギに分けられますが、根深ネギについてお話しします。

 

本来は根深ネギと言えば冬の鍋の代名詞ともいえる野菜です。
ですから冬に食卓に並ぶことが多いと思いますが、春先にもネギを食べたいですよね。

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<春のネギは種を作り出す>

 

冬の寒さに当たってぐんぐん育ったネギは、春の暖かさを感じ始めるとネギ坊主を作り出します。

上の写真にもある真ん中のふくらみを通称「ネギ坊主」と呼んでいます。

そのまま生長すると下の写真のようになります。

negibouzu

坊主頭のような見た目をしていますよね?!

このネギ坊主ですが、中はどうなっているかといいますと、ネギの種がたくさん入っているのです。

つまり、冬を越えて暖かくなっていくとネギは種をつくり始めるのです。

 

<ネギ坊主は食べることができる>

 

このネギ坊主は、大きく生長する前でしたら食べることができます。

クックパッドなどの料理サイトを見ていただければよいのですが、天ぷらや煮つけにして食べることができます。

ネギ坊主なんてなかなか食べる機会はないですよね。

いつか春先にお届けできたらと思います!

 

<ネギ坊主が生長しすぎてしまったとき>

 

ネギ栽培をしていると、どうしても出荷が追い付かずにネギ坊主が生長しすぎてしまって、一般的な出荷基準に満たないときがあります。

けれど農家としては一言伝えたい。

ネギ坊主ができてもネギは食べられるんです!

スーパーや市場にはネギ坊主が付いたネギを卸すことはできません。
そのため、例年より春先の気温が高かったりするとネギ坊主が早々にできてしまい、出荷できなくなってしまいます。

けれど食べれるのです。家庭菜園などしている人はぜひ捨てないでください!

 

<ネギ坊主ができたネギを食べるときに気を付けるポイント>

 

ネギはネギ坊主をつくるときにどういった変化を起こすかというと、芯の部分を丈夫にするのです。芯の部分を硬くしてネギ坊主をしっかり支えるようになるのです。

それはネギ自身が子孫を残すための必死の行動です。

ですが、そのネギをいただく人間にとっては少々困ってしまいます。
硬くなった芯にはスジがあり、噛み切れずに口に残って食味が悪いのです。

そこで、ネギ坊主ができたときのポイントは、芯の部分だけは食べないこと、です。

ネギを触るとなんとなくわかります。何本にも分かれて生えているネギですが、中心の一本だけは極端に硬く、包丁をいれるのも大変です。

その一本だけは食べれません。

周りの柔らかい部分だけ食べてください。

 

<意外なポイントがある>

 

芯の部分は食べられないと言いましたが、実は一か所食べることができるのです。

それは、ひげ根のすぐ上の白い部分です。

今回動画を撮影しました。「大和太ねぎ」という品種を取り扱っていて、この品種はふくらみがあるのでわかりやすいと思います。

芯の部分はすべて硬いと思ってしまいがちですが、付け根部分は柔らかくおいしく食べることができるのです。

 

<農家としてのわがまま>

 

野菜栽培農家として、できたら捨てることなくすべての野菜を食べてもらいたいと思っています。

本当に食べられない場合はしょうがないのですが、食べれる部分があるのに、知らずに捨てている、という状態が残念でなりません。

このサイトの記事でも、そういったことを少しでも減らせるようにどんどん情報公開していきます。

ネギ坊主が付いたネギはスーパーには並んでいないけれど、野菜の定期宅配などでネギが届くようなことがありましたら思い出してほしいです、という内容でした。

ご参考になりましたら幸いです。

野良自然農園イナバでした。

 

 

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