スーパーはできるだけ均質な野菜を取り扱おうとします。
規格を設けて、その規格にあったものだけを取り扱っています。
規格から外れたものは「訳アリ野菜」などと銘打って安く売られるようになりましたが、基本的には均一なものを扱おうとします。
その感覚が当たり前になってしまっていると本来の野菜の姿に鈍感になってしまいます。
<均一な野菜はありえない>
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家庭菜園などで野菜を育てたことがある人は経験したことがあると思いますが、スーパーで見るような野菜が採れ続けることはありません。小さい野菜だったり大きかったり、変な形だったり。
つまりスーパーでは、いろんな野菜ができた中で規格に沿った野菜だけを並べられているだけなのです。
ではなぜスーパーはそうするかというと、消費者の要望に応えているからです。
曲がったキュウリよりもまっすぐなキュウリの方が料理しやすい!
そんな消費者の声に答えてくれているのです。
<そこには感謝がある>
僕らは普段から野菜を食べています。
野菜が食卓にあるのとないのとでは華やかさが違うと思います。
そんな野菜に対して僕らが持つべき心構えは、できるだけ大事に余さずいただきます、ということだと思います。
<余さずいただくことに実利があることを知る>
最近では「タマネギの皮を食べると健康によい」という文句を聞きます。
タマネギの皮は食べるのが難しいので出汁をとっていただくということだそうです。
日本料理の原点では、この余すことなく食材をいただく、という心がけがあります。そしてその技術もしっかりと残っています。
しかし今の世の中、そうもばかりは言ってられない、という人が多いのではないでしょうか。料理に時間をかけることが難しい、と。
ですので、先ほどのタマネギの皮が健康によいというような、自分によいことがあるとわかると、やってみよう、となるはずです。
<ナスを例に>
ナスのイメージは、熱を通せば肉質がトロトロになるおいしい夏野菜、だと思います。
ですがそうではないナスもあります。
例えば、大芹加茂ナスというナスは、熱を通してもなかなかトロトロになりません。むしろ肉質がしっかりした食感を楽しむナスです。
いかがでしょうか。トロトロになるナスを想像したのに硬いナスがある。
調理のし甲斐がある、と思う人と、
うわぁ買い物失敗した、と思う人と。
大芹加茂ナスの場合、
丸焼きにしてしまったら硬くて食べれたものではありません。
フォークで果肉に穴をあけてやったり、薄く、小さくカットしてあげたりして調理すると、硬さがほどよくなり、そのよさを活かすことができます。
<変化に強くなる>
野菜の料理方法と人生の生き方をつなげることは大げさだと思いますが、
どんな野菜がきてもその野菜の性格・特徴に合わせて料理することと、
変化ある人生の出来事に対応していくことは、
根本的には一緒だと思っています。
いかがでしょうか。野菜一つがここまで大きな話になるとは思っていなかったのですが、とらえ方によっては毎日を楽しく過ごすことができてきます。
野菜一つをとってもそうです。
参考動画:youtube 茄子の硬さが気になるとき。(大芹加茂ナス)
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