野菜セットに野山で採れた山菜を入れるのが僕の夢です。
僕自身、山菜を食べるときは「贅沢をしているなぁ」と思えるからです。
そんな山菜の中でも「王様」と呼ばれる「タラの芽」について。
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<タラの芽とはなにか>
タラの芽とはタラノキの新芽のことを言います。木にトゲトゲがあるのが特徴で、その木の先端にある新芽をもぎって食べます。
食べ方としては、やはり天ぷらではないでしょうか。素揚げでもいいと思います。
ぜひ天然塩をサッとふりかけて、タラの芽の味を存分に味わってください。
<思い出は残る>
僕が住んでいた家の近くに、一本だけタラノキが生えていました。そのタラノキは、2mほどの高さのフェンスのそばに生えていたので、フェンスを登れば子どもでも採ることができたのです。
タラの芽は春先に新芽を出します。その新芽をもぎって、近所のコンビニ(当時は22時に閉店するコンビニでした)に持っていくと、店長さんが快く天ぷらにしてくれました。
そうやって数人で楽しんでいたのです。
もぎったあとも、また新芽を出してくれます。ですので数回は楽しめますが、採り続けてしまうと、光合成ができずに木が弱ってしまうので、様子をみて採るのをやめます。
「生をつなげる大事さ」、みたいなことはその時に学んだような気がします。
<タラの芽が自生している>
畑作業の一環として、周囲の木や草の管理もしています。
僕の畑のそばに竹が群生しているところがあるのですが、その竹にまぎれて数本だけタラノキがあるのを発見しました!
<山菜を野菜セットに>
かねてより、山菜も野菜セットにしたい、という想いがありました。それは、僕が野菜の生命力を提供することをコンセプトにしているからです。
他の植物との生存競争に負けなかった山菜はそのコンセプトにぴったりです。
<自生栽培という試み>
そこにもともと自然に生えていたものを栽培する。
これが簡単そうで難しい。
植物はその環境に適した状態で育ちます。
「適した」というよりは、生存競争のなかで常にせめぎあいをしています。光や水の奪い合い、根圏という地下勢力圏の確保。
この勢力争いに勝った植物が永久的にその地を支配できるかと言えばそうではありません。
争う相手がいなくなったとしても自滅してしまう植物もいるからです。
やはりバランスは大事です。
その難しさはありますが、タラの芽の自生栽培に挑戦したいと思います。
小さいころフェンスを登って採ったときの思い出が力になってくれています。
その環境でタラノキが席巻するわけでもなく、かといって絶滅するわけでもない共生の道。
さらにお客さんにもお届けできるような収穫量の確保。
理想に向かって挑戦する農園、野良自然農園の今後をぜひお楽しみください!
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