こんにちは。野良自然農園の稲葉です。
今回は野良自然農園の苗作りの話しです。
野菜を栽培するためには種を蒔かなければなりません。
種をまく方法は基本的には2つです。
・畑に直接種を蒔くか。
・畑とは違う場所で種を蒔いて、ある程度まで育ててから苗として畑に植えるか。
このどちらかだと思います。
<そもそも苗をつくらなければいけないのか?>
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そもそもなぜ苗をつくる必要があるのでしょうか。
一番の理由は、収穫期間を延ばすため、といえます。
野菜たちには原産地というものがあり、日本の気候に適していないことが多いのです。野菜たちは、僕らの都合で日本にきてもらっています。
僕らの都合とは、おいしい野菜を新鮮に食べるため、ということです。
おいしい野菜でしたらたくさん食べたいですよね。
ではたくさん食べるためにはどうしたらよいかといえば、
一度にたくさんの野菜を食べれませんので、長い期間野菜を収穫できるようにしよう!となります。
そこで、
例えば、トマトの場合、
トマトが心地良く成長できるのは、15℃~25℃と言われています。これを「生育適温」といいます。
ここ愛知県豊田市では、5月から10月あたりまでが生育適温期です。
生育適温の期間に種を蒔いて収穫をしようとしたら(5月に種をまいて8月から収穫)、トマトをおいしく味わえるのは長くて3か月しかないのです。
でも、もっと長い期間トマトを食べたい!という願いから、
生育適温期を延ばそう、となります。
そのためには種まきを早めてしまえばよいのです。
しかし5月以前は生育適温ではありませんので
芽が出なかったり、成長が止まったり、枯れてしまったりします。
ということで、生長できるような環境を作ることにします。
5月以降の温度環境にしてあげればよい。つまり、加温するなどして暖かい環境を作ります。
そうすることで外気温はまだ寒い春先でも、加温されたトマトはぐんぐん成長してくれるのです。
その結果、5月に種を蒔くより、事前に育てておいた苗を5月に畑に植える方が、はやく収穫を迎えることができるのです。
<苗を作る他の目的>
一番の目的は、収穫期間を延ばすこと、と言いました。
他にもあります。
それは、リスクを減らすため、です。
リスクとは何か。ですが、
・種を畑に蒔いても、芽が出てこない。
・雑草との生存競争で負けてしまう。
・成長速度より、虫に葉を食べられる方が早い。
などです。詳しくは別の記事に譲るとして、
とにもかくにも、苗を作ることで野菜の定期宅配をよりよくできると思っています。
これが野良の育苗の理由でした。
なにかご参考になりましたらと思います。
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