旬の食材に敬意を示す料理「和食」。

 

「人」という漢字は、人間は一人で生きているわけではないことを表しています。
実際にはこの漢字の成り立ちと現代の認識とは違うかもしれません。けれども妙に納得してしまいます。

他には、「養」
養うという漢字です。これは「羊」と「食」とを合わせたもので、羊にエサを食べさせることから、「養う」となりました。
なぜ羊なのかというと、古代中国で羊は神にささげる犠牲の動物とされていたからです。

 

 

 

ではこの「養う」の意味を考えてみると、「羊に食事を与えてさえいればよい」という程度の意味ではないことがわかります。
神にささげる羊にエサを与えることが軽率な行為であるはずがありません。

「養う」とは食べ物を与えるだとか、生活費を稼ぐとかいう行為を超えた意味があることがわかります。

 

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<一言で言い表したい>

漢字や言葉には普段なにげなく使っている意味以上に、物語があり、思いがあります。けれど、一つ一つの意味を探っていくのは大変です。ですからできるだけ一言で物事を表現できた方がよい。

「上」という漢字。「ー」は大地を表し、縦に線が伸びているから↑を表している。
「下」はその逆。

 

<「和食」を解剖する>

27707 / Pixabay

和食の「和」とは「禾」と「○」に分かれます。つまり、”稲”穂に”集まる”ことを表していて、それが日本人の特徴とされ、日本人が食す料理のことを和食というようになりました。

ですが現在では世界中のさまざまな料理と合わさって、食卓には和食もあれば中国料理もあり、イタリアンもエスニック料理と言われるものもあったりします。
日本の食卓で世界中の料理が表現できるようになりました。逆の表現を使うと、脈々と培われ研鑽されてきた和食が廃れてきたと言えます。

そこで和食を特徴づけて、ユネスコ世界無形文化遺産に登録されることになりました

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おぎ原

農林水産省が表現している和食の特徴は、

(1)多様で新鮮な食材とその持ち味の尊重

(2)健康的な食生活を支える栄養バランス

(3)自然の美しさや季節の移ろいの表現

(4)正月などの年中行事との密接な関わり

なるほどと納得するほど完結にまとめられています。

 

<一言で表現してみる>

シンプルほど強力である。
和食を一言で表現しようとしても、すべての人を納得させることは難しい。4つに上手にまとめてあるものを一言に言い換えて料理に力を与えようという試みです。
それぞれ違っていいと思います。自分が一番しっくりくる言葉を選べばよいだけです。

 

みなさんはどんな言葉で表現するのでしょうか。
いつかお聞きしたいですね。

 

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