機械の精度は日々進化しています。
今回はお米を籾摺り(もみすり)、精米する機械について書いていきたいと思います。
<籾を摺る>

お米は収穫したあとで稲架かけ(はさかけ)をして天日に干します。
そうすることで乾燥をすすめ、さらに、おいしくなる、と言われています。
天日干ししたあとは脱穀をして、籾にします。これは玄米に殻が付いた状況です。
その籾を、籾摺りすることで玄米になります。
この籾を摺るという作業は、昔は「つく」と言っていました。
「籾をつく」です。
言葉の通り、窯などにいれた籾を杵(きね)でつくことによって、殻と玄米を分けていたのです。
その後、機械化される過程で、籾を「する」ことで殻を外すやりかたに変わっていきました。
ですので今では「もみすり」という言い方をします。
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<機械化された籾摺りの精度>
「もみすり機」という機械が発明されたことで、籾摺り時間が大幅に短縮されました。
かつては、人力や水車のような水力で「もみつき」としていたものが、電気の力を使って早く完了するようになったのです。
ですが、機械を使っても、もみ殻をすべて取り除けたわけではありません。
多少、殻が残ってしまいます。
多少、殻が残ることについては、
現代から見ると、精度がよくない、
昔から考えると、精度がよいし、時間も早い。
と言えます。
では、そもそも殻が残った状態のお米をどうやって炊いているかというと、
炊く前に、毎回チェックをしています。
殻が入っていたり、他のお米ではないものが入っていないか確認をして、混じっていたら取り除いてから炊いていました。
これが一般的です。
ですが、機械の精度が上がることで、お米以外のものが混じっていることがほとんどなくなって、スーパーなどで売っているお米の場合、確認することなくお米を炊けるので、それが当たり前だと考える人が大多数になっていると思います。
これらはやはり、籾摺り精度の高い機械を買うことができる米農家や卸売業者が市場の大半を占めているからでしょう。
なんにせよ、消費者にとっては精度があがることはありがたいことなのだと思います。
生きるための大切な営み、食への感謝を感じる営みが減っているともいえるかもしれません。
<籾摺り以外の機能>
籾をする機械には付属している機能が他にもあったりします。
それは、
「石抜き」
「割れ米抜き」
「変色米抜き」
「雑穀抜き」
などです。
付いているものもあれば、付いていない機械もあります。
すべての機能が付いている機械や精度の高いものはやはり高価なものになってきます。
<野良自然農園としての考え方>
僕の米食への考え方を紹介しておきます。
お米は食べる。
もみ殻は食べれないけれど、洗うと外れて水に浮いて取り除くことが容易。
変色米は食べれる。
割れ米も食べれる。
みどり色のお米は植物の生存戦略の結果なだけであって食べれる。
石は食べれない。
収穫できたものをありがたくいただく。
と、箇条書きですがこのように考えています。
また、
自家消費用にお米を作っていて、お裾分けとして販売をしています。
販売用に作っているわけではなく、自分の家族で食べていきたいものをつくっています。
つまりですが、
自分たち家族が食べることに問題ないかたちで稲作をしているため、
炊く前に必ずお米に石の混じりがないかを確認しています。
そのことを考えたら、
籾摺り精度の高い、高価な籾摺り機を買うことはありません。
最低限の籾摺り機能で十分だと思っています。
<ご購入をお考えのみなさま>
ありがたいことに屋号:稲屋の玄米をご購入いただく方が多くいてくれます。
収穫量に応じて予約販売で完売することもあります。
ほんとうにありがたいことです。
その際は、ぜひこの記事を読んでいただき、ご納得していただいた上でご購入連絡をお願いします。
お互いの認識が違うことで返品ということになりますと、お客さんには手間を取らせてしまいますし残念な感情が生まれてしまいます。僕としても送料分が赤字となってしまいます。
お互いが納得する形でお米・お野菜をお届けできたらと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。
野良自然農園
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